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フェラーリ「プロサングエ」とトヨタ「クラウンスポーツ」を徹底比較|デザイン・性能・価格の違いとは

フェラーリ「プロサングエ」とトヨタ「クラウンスポーツ」を徹底比較|デザイン・性能・価格の違いとは

「フェラーリとトヨタのSUVが似てる?」そんな噂の真相を確かめるべく、両者を徹底比較しました。

本記事では、フェラーリ初の4ドアモデル「プロサングエ」と、トヨタの新世代クロスオーバー「クラウンスポーツ」を、デザイン・性能・装備・価格・購入条件など、あらゆる観点から掘り下げて解説します。

見た目の共通点だけでなく、実際に乗るとどう違うのか?どんな人にどちらが向いているのか?

両車の真価と魅力を知りたいあなたに向けて、最も詳しく・分かりやすくまとめました。

この記事を読めば、「プロサングエか、クラウンスポーツか」で迷う必要はありません。

目次

フェラーリ プロサングエとは?4ドア初のV12モデルを徹底解説

フェラーリ初の4ドア4シーター「プロサングエ」は、ブランド史上でも革新的な一台として注目を集めています。

この章では、その誕生の背景からデザイン・性能までを詳しく見ていきましょう。

プロサングエの誕生背景とフェラーリ初の挑戦

「プロサングエ(Purosangue)」はイタリア語で「純血」を意味し、フェラーリが長年守ってきたV12エンジン伝統の継承と革新の融合を象徴しています。

2022年に発表されたこのモデルは、フェラーリ初の4ドアモデルでありながら、SUVではなく「スポーツカーの形をした実用車」として設計されました。

フェラーリが「SUV」という呼称を避けたのは、ブランドの哲学に反しないためです。

つまり、日常の快適性を高めつつも、走りの魂を損なわないという姿勢が貫かれています。

ボディサイズ・エンジン・走行性能の特徴

プロサングエのボディサイズは、全長4,987mm×全幅2,028mm×全高1,589mm、ホイールベースは3,018mm。

搭載されるエンジンは6.5L V12自然吸気で、最高出力725PS、最大トルク716Nmという驚異的なスペックを誇ります。

0-100km/h加速は3.3秒、最高速度は310km/hに達し、SUVカテゴリーでは異例のパフォーマンスです。

エンジンの配置はフロントミッドシップで、前後重量配分は49:51。

フェラーリらしいハンドリングと安定性を両立させる設計になっています。

項目フェラーリ プロサングエ
全長×全幅×全高4,987mm × 2,028mm × 1,589mm
エンジン6.5L V12 NA
最高出力725 PS
最大トルク716 Nm
駆動方式AWD
0-100km/h加速3.3秒
最高速度310 km/h

まさにスーパースポーツカーの魂を宿した4ドア車と言える存在です。

観音開きドアの構造と内装のデザイン哲学

プロサングエのデザインで特に目を引くのが観音開きのリアドアです。

後席ドアのヒンジが後方に設けられており、前後ドアを同時に開くとまるで「翼を広げたような」造形になります。

これにより乗降性を高めつつ、フェラーリらしいドラマチックな演出を実現しています。

内装にはアルカンターラやカーボン素材がふんだんに使われ、オプションでエレクトロクロミックガラスルーフ(透過率を電気的に変化できる特殊ルーフ)も選択可能です。

まるで航空機のコックピットのような操作系は、フェラーリが目指す「走る芸術」を具現化しています。


クラウンスポーツとは?トヨタが挑む高級スポーツSUVの正体

トヨタのクラウンスポーツは、従来の「クラウン=セダン」というイメージを覆す存在です。

ここでは、クラウンブランドの新しい方向性と、その設計思想をひも解いていきます。

クラウンシリーズの新展開と開発コンセプト

2023年に登場したクラウンスポーツは、「走りの楽しさ」と「ラグジュアリーの融合」をテーマに開発されました。

従来のセダン型クラウンに代わり、SUVスタイルを採用。

しかし、ただのSUVではなく低重心でスポーティなクロスオーバーという位置づけで設計されています。

トヨタの新世代プラットフォーム「TNGA-K」を採用し、ハンドリングと快適性のバランスを両立しています。

エンジン・走行性能・燃費のスペック比較

クラウンスポーツのエンジンは2.5Lハイブリッド(HEV)2.5Lプラグインハイブリッド(PHEV)をラインナップ。

2.5L HEVモデルでは234PS、WLTCモード燃費は21.3km/Lと非常に効率的です。

PHEVモデルでは、モーター出力が強化され、EV走行距離も長くなっています。

また、電子制御サスペンションやE-Four(電子式4WD)を採用し、安定性と静粛性を向上。

項目クラウンスポーツ
全長×全幅×全高4,720mm × 1,880mm × 1,565mm
エンジン2.5L HEV / 2.5L PHEV
最高出力234PS(HEV)
駆動方式E-Four(4WD)
燃費21.3km/L(HEV)
価格約590万円〜

クラウンスポーツは実用性と高級感のバランスを極めたモデルと言えるでしょう。

クラウンスポーツの価格帯とグレード構成

クラウンスポーツは2グレード構成で、標準モデルと上位のZグレードがあります。

価格は590万円前後から始まり、オプション次第で600万円台に到達します。

さらに、KINTOなどのサブスクサービスにも対応しており、初期費用を抑えて高級車ライフを楽しむことも可能です。

フェラーリのような限定感はないものの、日常的に使える高級SUVとしての完成度は非常に高いです。

フェラーリ プロサングエとクラウンスポーツのデザイン比較

デザイン面で「似ている」と話題のプロサングエとクラウンスポーツですが、細部を見ていくとそれぞれのブランド哲学がしっかりと現れています。

この章では、フロントマスク、ボディライン、そしてカラー表現まで、見た目の印象を徹底比較します。

フロントマスクやライト形状の共通点と違い

両車とも「低重心+ワイドスタンス」を意識したデザインを採用しています。

フェラーリ プロサングエは、細く鋭いヘッドライトと深いグリルを特徴とし、空力性能と美しさを両立。

一方、クラウンスポーツも近年のトヨタ車でトレンドとなっている「コ」の字型ライトを採用し、スポーティさを演出しています。

正面から見ると一瞬似て見えますが、フェラーリは「造形の彫りの深さ」、トヨタは「量産デザインとしての整合性」を優先しています。

比較項目フェラーリ プロサングエクラウンスポーツ
ヘッドライト形状細長くシャープ、LEDストリップ形状コ字型デザイン、角度の強い造形
フロントグリル低くワイド、空力重視の分割構造閉じた造形で、SUVらしい迫力
エンブレム位置中央上部(フェラーリ伝統配置)中央下部(クラウン新デザイン)

つまり、似ているのは「デザインの流行的な要素」であり、意図的な模倣ではありません。

ボディプロポーションとリアデザインの印象差

プロサングエはロングノーズ・ショートデッキの典型的なフェラーリフォルムで、流線形が強調されています。

一方のクラウンスポーツは、SUVとしての実用性を重視し、全体的にコンパクトで安定感のあるシルエットを採用。

リアデザインも対象的で、フェラーリはクーペのように引き締まった形状、クラウンは横基調でボリューム感を持たせています。

写真で似て見えるのは遠目の印象だけで、実際には全く異なる思想のもとに設計されています。

カラーラインナップ・質感・ブランドらしさの比較

プロサングエのカラーバリエーションには、伝統の「ロッソ ポルトフィーノ」や「ブルー コルサ」など、芸術的な塗装技術が光ります。

一方、クラウンスポーツには「マットメタル」「ブラック×レッド」など、量産車としては珍しい仕上げも用意されています。

トヨタは塗装のメンテナンス性も考慮し、日常で扱いやすい素材を採用。

つまり、フェラーリは「魅せるための塗装」、トヨタは「使うための塗装」と目的が異なります。


スペックと装備の比較表|性能・快適性・価格を完全比較

ここでは、プロサングエとクラウンスポーツを主要スペック・装備・価格面から俯瞰して比較してみましょう。

数字や装備を並べると、両車がどれほど違う世界にいるかが明確になります。

主要スペック比較(サイズ・出力・駆動方式)

まずは基本的なスペックを比較してみましょう。

項目フェラーリ プロサングエトヨタ クラウンスポーツ
全長×全幅×全高4,987 × 2,028 × 1,589 mm4,720 × 1,880 × 1,565 mm
ホイールベース3,018 mm2,770 mm
エンジン6.5L V12 NA2.5L 直4 HEV / 2.4L 直4ターボ HEV
最高出力725 PS234 PS(HEV) / 272 PS(ターボHEV)
駆動方式AWDFF / AWD
0-100km/h加速3.3 秒約6.0 秒(推定)

同じ「高級SUV」といえども、エンジンの規模・パワーは桁違いです。

プロサングエは“走る芸術”、クラウンは“日常で輝く上質車”という棲み分けが明確です。

快適装備・安全性能・テクノロジーの違い

装備面では、クラウンスポーツが最新の運転支援システムをフル搭載しており、日常使いの利便性で優位に立ちます。

一方のプロサングエは、ドライバー中心のレイアウトで、運転そのものを「体験」として楽しませる構成です。

項目フェラーリ プロサングエクラウンスポーツ
メーター10.2インチ デジタルメーター12.3インチ フルデジタルメーター
インフォテインメント10.25インチ タッチスクリーン12.3インチ ディスプレイオーディオ
サウンドシステムBurmester プレミアムJBL プレミアム
運転支援アクティブクルーズ・車線維持支援Toyota Safety Sense(高度運転支援)
サスペンションエアサスペンション(可変ダンパー付き)電子制御サスペンション

安全・快適装備に関しては、クラウンが「日常の利便性」、フェラーリは「ドライバーの感性重視」と言えます。

価格差に見る「ブランド価値」と「所有満足度」

フェラーリ プロサングエは約4,766万円〜6,000万円、クラウンスポーツは約590万円〜。

単純な比較では10倍近い差がありますが、ここにはブランド体験の質の違いが含まれています。

フェラーリは「選ばれしオーナー」だけが手にできる特別感、クラウンは「手に届く上質」を提供します。

価格の差=目的の違い、と捉えるのが正確です。

プロサングエ購入条件と希少性|なぜ手に入りにくいのか?

プロサングエは単なる高級車ではなく、フェラーリの中でも特別な顧客しか手にできないモデルとして知られています。

ここでは、購入条件・受注状況・中古市場のリアルを深掘りしていきます。

フェラーリの販売方針と購入制限の実態

フェラーリでは、限定車や新型モデルの購入に際して厳格な基準を設けています。

プロサングエも例外ではなく、購入優先権は既存のフェラーリオーナーに与えられます。

このため、過去にフェラーリ車を所有していない新規顧客がすぐに購入することは極めて難しいのが現状です。

販売代理店(コーンズやMIDなど)では、購入希望者に対して信用審査・オーナーズクラブ加入歴・転売防止確認などを実施しています。

条件項目内容
優先購入者既存のフェラーリオーナー(継続保有実績あり)
審査基準信用審査・購入目的確認・転売防止契約
必要所属フェラーリオーナーズクラブ(任意だが優遇)
納車時期平均1.5~2年待ち

こうした条件は厳しく見えますが、フェラーリはあくまでブランド価値を守るための選別を行っているのです。

受注状況・納期・中古市場の現状

2023年に発表された直後、世界中で受注が殺到し、一時的にオーダー停止となりました。

フェラーリは年間生産台数をおよそ2,500台程度に抑えており、供給が需要を大きく下回っています。

日本国内では納期1.5~2年待ちが標準で、早期入手は困難です。

中古市場に目を向けると、2025年時点で流通しているのはわずか5~6台ほど。

価格は平均8,600万円前後で、走行距離わずか数百kmの“ほぼ新車”個体が中心です。

市場項目内容
国内中古台数約5〜6台(2025年時点)
価格帯8,380万円〜8,900万円
平均走行距離0.2〜0.5万km
納期見込み1.5〜2年

このように、フェラーリの希少性は時間とともに価値を高める構造となっています。

人気オプションと純正アクセサリーの資産価値

プロサングエでは、オプション選択が資産価値を左右します。

特に注目されるのは、「ロッソ F1-75 オパコ(特注マットレッド)」などの限定カラーや、ライフスタイルコレクションです。

これらは数百万円単位で価格が上昇しますが、リセールバリューの観点では極めて有利になります。

カテゴリ内容価格帯
特注ボディカラーロッソ F1-75 オパコ、ブルー コルサ等〜1,600万円
アクセサリートラベルセット、スキーブーツケースなど数十万円〜
ルーフオプションエレクトロクロミックガラスルーフ約300万円

特にアクセサリーは単なる装備ではなく、コレクターズアイテムとしての価値も期待されています。


クラウンスポーツの購入戦略|手軽に高級SUVを楽しむ方法

一方のクラウンスポーツは、誰でも購入しやすい高級SUVとして開発されています。

ただし、賢く選べば“コスパ最強のプレミアムカー”として所有満足度を高めることも可能です。

KINTOなどサブスク利用のメリット

トヨタが展開する「KINTO」は、月額定額で新車を利用できるサービスです。

車両代・税金・メンテナンス費用がすべて含まれているため、初期費用を抑えたい人に最適です。

クラウンスポーツもKINTO対象車であり、月額約10万円台から利用可能。

短期で乗り換えたい人や、維持費を気にせず高級車を楽しみたい層に人気があります。

項目内容
月額料金約10〜13万円(グレード・期間により変動)
含まれる費用車両代・税金・任意保険・メンテナンス
契約期間3〜7年(途中解約可)

フェラーリのような審査もなく、WEBから申し込み可能なのが最大の強みです。

おすすめグレード・オプション選びのコツ

クラウンスポーツでは、Zグレード(上位仕様)が特に人気です。

本革シート・12.3インチディスプレイ・JBLサウンドなど、標準で充実した装備を備えています。

オプションでは「マットメタル」塗装が注目されており、手入れのしやすさと高級感を両立しています。

フェラーリほど希少ではないものの、限定カラーを選ぶとリセールバリューの向上も期待できます。

リセール・維持費・所有コストのリアル

クラウンスポーツは、国産車としてはリセールが非常に高い部類に入ります。

特にハイブリッドモデルは燃費性能が良く、長期的に見て維持費が抑えられます。

ガソリン代・税金・保険料を含めた総コストでも、年間維持費は約30万円前後が目安です。

項目概算コスト
燃料費(年間1万km)約10万円
自動車税・保険・点検費約20万円
合計年間維持費約30万円

この価格帯で高級SUVを維持できる点は、まさに国産ブランドの真価といえるでしょう。

プロサングエとクラウンスポーツは似ている?違いはここだ

デザインが「似ている」と話題になったフェラーリ プロサングエとトヨタ クラウンスポーツ。

本章では、その実際の違いと、ブランド戦略、そしてターゲット層の違いを深掘りしていきます。

デザインだけでは語れない「走り」の哲学

見た目の印象が似ていても、走りの本質は大きく異なります。

プロサングエは725PSのV12自然吸気エンジンを搭載し、0-100km/hを3.3秒で駆け抜けるスーパースポーツ仕立て。

一方のクラウンスポーツはハイブリッド/PHEVによるエコと快適性の融合。

両者は同じ「SUV」の形をしていても、その走行フィーリングは“速さ”と“やさしさ”という対極の哲学です。

要素プロサングエクラウンスポーツ
加速性能0-100km/h 3.3秒約6秒(HEV)
ドライビングフィール鋭くエッジの効いた操作感しっとり安定した乗り心地
開発思想ドライバーを昂らせる“情熱”快適な移動手段としての“洗練”

形が似ていても、乗った瞬間に世界が変わるのがこの2台の違いです。

フェラーリとトヨタのブランド戦略の違い

フェラーリは「限定と審査」によるブランド維持を重視しています。

供給量を絞り、購入のハードルを上げることで、希少価値と資産性を高めています。

一方、トヨタは「多様なライフスタイルへの提案」を重視し、クラウンブランドを再構築することで、新たなファン層を獲得しています。

戦略項目フェラーリトヨタ
顧客選定既存顧客優遇・審査あり誰でも購入可能
販売戦略少数限定・高単価サブスクやローン活用
ブランド価値の構築エリート限定の“象徴”誰にでも届く“上質”

つまり、どちらが上という話ではなく、ターゲットと戦略がまるで違うのです。

どんな人にどちらが向いているのか

プロサングエは“究極の一台を求める富裕層”向け。

クルマそのものに資産価値やコレクターズアイテムとしての意味を求める人に適しています。

一方、クラウンスポーツは“現実的に上質な生活を送りたい人”に向いています。

家族での利用や日常の移動を快適にしたい人にとって、最適解となるでしょう。


まとめ|プロサングエとクラウンスポーツ、どちらを選ぶべき?

ここまで、フェラーリ プロサングエとトヨタ クラウンスポーツの違いを徹底的に見てきました。

この章では、これまでの内容を総合的に整理し、自分に合った選択のヒントを提供します。

総合比較表で見るそれぞれの魅力

比較項目プロサングエクラウンスポーツ
価格約4,766〜6,000万円約590〜630万円
エンジン性能V12・725PS2.5L HEV・234PS
デザイン彫刻的で美術品のよう現代的で洗練された量産美
購入条件審査・順番待ちあり誰でも購入可能
納期1.5〜2年数ヶ月〜半年
資産価値高騰傾向・プレミアム性リセール良好・手堅い

両車ともに異なる魅力を持ち、比較することでそれぞれの価値がより際立ちます。

将来の資産価値とオーナー満足度

プロサングエは今後「V12エンジン最後のフェラーリ」となる可能性があり、希少価値はさらに高まる見通しです。

一方のクラウンスポーツは、国内でも希少なプレミアムSUVとして高リセール率を誇ります。

維持費を含めたトータルコストを考えると、コストパフォーマンスの高さは圧倒的です。

自分のライフスタイルに合う一台の選び方

「一生モノのアートとしての車」が欲しいなら、迷わずプロサングエを。

「現実的に、所有感も満足度も妥協したくない」なら、クラウンスポーツが最適解です。

Ferrari Purosangue – Ferrari.com
トヨタ クラウン(スポーツ) | トヨタ自動車WEBサイト

どちらも、ただの移動手段を超えた“ライフスタイルの象徴”となることは間違いありません。

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