トヨタの人気SUV「ハリアー」。
その中でも最も手の届きやすいグレードとして注目されていたのが「Sグレード」です。
しかし、「Gグレードと比べて装備が少ないのでは?」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、ハリアー SグレードとGグレードの違いを徹底比較し、実際にSグレードでも十分満足できる理由をわかりやすく解説します。
さらに、後付けカスタムでGグレード並みの快適さを実現する方法や、Sグレードがどんな人におすすめかも紹介。
「ハリアーをできるだけ安く、でも妥協せずに楽しみたい」――そんなあなたにぴったりの記事です。
ハリアー Sグレードとは?基本スペックと特徴をわかりやすく解説
ハリアーのSグレードは、トヨタの人気SUVシリーズの中で最も手の届きやすい価格帯を持つモデルです。
それでいて、走行性能や安全機能は上位グレードと同等で、実用性に優れています。
この章では、Sグレードの基本スペックや特徴を整理し、マイナーチェンジ後の位置づけも確認していきます。
Sグレードの位置づけと価格帯
Sグレードは、ハリアーのラインナップの中でベースグレードとして設定されていたモデルです。
2025年6月のマイナーチェンジ前は、2.0Lガソリンモデルの中で最も安価な設定でした。
以下の表は、SグレードとGグレードの価格・主要スペックをまとめたものです。
項目 | Sグレード | Gグレード |
---|---|---|
価格(税込) | 約3,128,000円 | 約3,608,000円 |
エンジン | 2.0Lガソリン | 2.0Lガソリン |
駆動方式 | 2WD / 4WD | 2WD / 4WD |
燃費(WLTC) | 約15.4km/L(2WD) | 約15.4km/L(2WD) |
同じエンジン・駆動方式を採用しており、燃費性能も変わりません。
つまり、Sグレードは価格を抑えながらも性能面で妥協していないモデルといえます。
エンジン性能・燃費・駆動方式の特徴
Sグレードに搭載されている2.0Lダイナミックフォースエンジンは、低速域のトルクと高速域の伸びを両立しています。
燃費性能も優れており、街乗り・高速道路のどちらでも安定した走行が可能です。
また、4WDモデルを選べば雪道や雨の日も安心です。
上位グレードとの差は装備面だけで、走りの実力は同等と考えてよいでしょう。
2025年マイナーチェンジでの変更点(Sグレード廃止の背景)
2025年6月のマイナーチェンジで、Sグレードはラインナップから廃止されました。
これは、装備や安全性能の標準化が進んだことで、ベースグレードの役割が薄れたためです。
現在は「Gグレード」が実質的なベースモデルとして販売されています。
そのため、Sグレードを購入する場合は新古車や中古車で探す形になります。
ただし、装備の簡素さを逆に活かし、カスタムの自由度が高い点は大きな魅力です。
ハリアー SグレードとGグレードの違いを徹底比較
この章では、SグレードとGグレードの装備・デザインの違いをわかりやすく整理します。
「Sグレードで十分なのか?」という疑問に答えるために、実際の装備差とコストを具体的に比較していきましょう。
価格差・性能差の一覧表で比較
まずは両グレードの装備差を一覧表で見てみましょう。
装備項目 | Sグレード | Gグレード |
---|---|---|
ステアリング・シフトノブ | ウレタン | 本革巻き |
シート調整 | 手動調整 | パワーシート(8ウェイ) |
バックドア | 手動 | ハンズフリーパワーバックドア |
シート素材 | ファブリック | 合成皮革+ファブリック |
ホイール | 17インチスチール | 18インチアルミ |
フロントガラス | UVカット | スーパーUV+IRカット |
フォグランプ | 非装備 | LEDフォグ標準 |
表を見ると分かる通り、差があるのは主に「内装の質感」と「快適装備」です。
走行性能や安全装備は同一のため、基本的な走りの満足度は変わりません。
Gグレードで追加される主要装備
Gグレードでは、より上質なインテリアや快適装備が追加されています。
たとえば、本革巻きステアリングやパワーシートは、高級車らしい操作感を生み出します。
また、LEDフォグランプやスーパーUVカットガラスなど、細部の快適性も高められています。
ただし、これらの装備はすべて「走行性能」とは無関係である点を理解しておくと判断しやすいでしょう。
見た目・内装の違いを写真なしでもイメージできる比較
Sグレードの内装はシンプルで実用的、Gグレードはやや高級感のある仕上がりです。
具体的には、ハンドルやシフトノブの素材が異なるほか、ホイールのデザインやサイズでも印象が変わります。
街乗り中心ならSグレードの落ち着いた雰囲気でも十分ですし、見た目にこだわるならGグレードを検討してもよいでしょう。
とはいえ、カスタムパーツでSグレードの外観を上位仕様に近づけることは容易です。
次の章では、その「Sグレードでも十分な理由」を具体的に掘り下げていきます。
Sグレードでも十分な理由3選【コスパ重視で選ばれるワケ】
「本当にSグレードで満足できるの?」と悩む方も多いですが、結論から言えばSグレードは走りも快適性も十分に満たしています。
ここでは、コスパ面から見ても納得できる「Sグレードが選ばれる理由」を3つの視点で解説します。
走行性能・燃費は上位グレードと同等
ハリアーのSグレードとGグレードは、どちらも同じ2.0Lガソリンエンジンを搭載しています。
エンジン出力やトランスミッションも全く同じで、燃費性能も変わりません。
つまり走りのフィーリングや加速感に違いはないのです。
以下の表に主要な性能を整理しました。
項目 | Sグレード | Gグレード |
---|---|---|
最高出力 | 171PS | 171PS |
最大トルク | 21.1kgf・m | 21.1kgf・m |
燃費(WLTCモード) | 約15.4km/L | 約15.4km/L |
パワートレインが共通のため、上位グレードを選んでも加速力や静粛性に変化はありません。
走行性能を重視するなら、Sグレードで十分といえるでしょう。
標準装備がすでに高水準
ハリアーSグレードには、必要十分な安全・快適装備が標準搭載されています。
たとえば、衝突回避支援システム「Toyota Safety Sense」や、バックモニター付きの8インチディスプレイオーディオなどです。
これらは上位グレードと同じく搭載されており、日常使いでは十分すぎるほどの内容です。
主要標準装備 | 内容 |
---|---|
Toyota Safety Sense | 衝突回避支援・車線維持支援など |
ディスプレイオーディオ | 8インチタッチスクリーン+スマホ連携 |
バックモニター | 標準装備 |
オートエアコン | 前席左右独立制御 |
つまり、Gグレードとの差は「快適性のプラスアルファ」程度であり、基本機能はすべてSグレードで完結しています。
48万円の価格差をどう考えるか(後付けカスタムとの比較)
SグレードとGグレードの価格差は約48万円です。
この金額でできるカスタマイズを考えると、Sグレードをベースに自分好みに仕上げる方が満足度が高いケースが多いです。
カスタム項目 | 費用目安 | 備考 |
---|---|---|
社外ナビ・スピーカー強化 | 約15万円 | 高音質化・地図更新の自由度UP |
高品質シートカバー | 約5万円 | 本革調や防水タイプも選べる |
社外アルミホイール | 約10万円 | デザイン・軽量化の自由度UP |
これらを組み合わせてもGグレードより安く済むうえ、自分好みの仕様にできます。
結果的にコスパ面で最も優れているのがSグレードといえるでしょう。
Sグレードにおすすめのカスタムパーツと費用目安
シンプルな構成のSグレードは、カスタムの自由度が高いことも魅力です。
この章では、実際におすすめできるカスタムパーツをカテゴリ別に紹介します。
価格感や効果のイメージもつかみやすいよう、費用目安もあわせて掲載しています。
ホイール・シートカバーで高級感アップ
Sグレードは17インチスチールホイールが標準装備ですが、デザイン性や走行安定性を考えるとアルミホイールへの交換がおすすめです。
BBS・OZ・RAYSなどのブランドを選べば、質感と走りが大きく変わります。
また、シートカバーをClazzioやDottyの製品に交換すれば、高級感のある室内に早変わりします。
パーツ名 | 価格目安 | 効果 |
---|---|---|
アルミホイール | 約10万円〜 | 見た目・走行性能向上 |
シートカバー | 約3〜5万円 | 高級感・防汚性UP |
ナビ・オーディオを社外品で強化
標準の8インチディスプレイオーディオも悪くありませんが、操作性や音質を重視するなら社外ナビの導入がおすすめです。
アルパインやカロッツェリアのモデルなら、地図の更新も簡単で音質も段違いです。
メーカー | 代表モデル | 価格目安 |
---|---|---|
アルパイン | BIG Xシリーズ | 約15万円前後 |
カロッツェリア | サイバーナビシリーズ | 約14万円前後 |
純正よりもカスタマイズ性が高く、自分好みの音質を追求できる点が大きな魅力です。
LEDフォグやパワーバックドアを後付けする方法と注意点
Sグレードはフォグランプやパワーバックドアが標準装備ではありませんが、後付けで十分対応可能です。
特に夜間の視認性を高めるLEDフォグは、PIAAやIPFの製品が人気です。
ハンズフリーパワーバックドアも後付けキットがあり、荷物が多いときに便利です。
カスタム項目 | 費用目安 | 備考 |
---|---|---|
LEDフォグランプ | 約1.5〜3万円 | 夜間走行時の視認性向上 |
ハンズフリーパワーバックドア | 約5万円 | 社外キットで取付可能 |
こうしたカスタムを行っても、総額はGグレードより抑えられます。
Sグレードは「自分仕様のハリアー」を作りたい人に最適です。
Sグレードはこんな人におすすめ!購入判断の目安
ここまで見てきたように、Sグレードは「価格を抑えながらハリアーらしさを楽しみたい人」にとって理想的な選択肢です。
ただし、全員にとってベストとは限りません。
この章では、どんな人がSグレードに向いているのか、また逆にGグレードを選ぶべきケースについても整理します。
Sグレードが向いている人の特徴
Sグレードをおすすめできるのは、次のようなタイプの方です。
タイプ | 特徴・理由 |
---|---|
コスパ重視派 | 走行性能が同じなら、装備にお金をかけたくない人 |
カスタム好き | 自分の好みでホイールや内装を変えたい人 |
実用重視派 | 通勤・買い物など、日常用途がメインの人 |
中古車検討派 | 在庫や新古車でリーズナブルに購入したい人 |
特に「自分で仕上げていく楽しみ」を味わいたい人には、Sグレードのシンプルさが魅力的です。
逆にGグレードを選んだ方がいいケース
一方で、以下のような方はGグレードを選んだほうが満足度が高いでしょう。
タイプ | 特徴・理由 |
---|---|
快適装備重視派 | パワーシートやハンズフリーバックドアを使いたい人 |
上質な質感を求める人 | 本革巻きステアリングや高級内装にこだわる人 |
カスタム不要派 | 購入後すぐに完成された状態で乗りたい人 |
つまり、「買った瞬間から完成された快適さ」を求める人にはGグレードが適しています。
逆に「自分らしさ」や「価格重視」を優先する人にはSグレードが合います。
中古・新古車で狙う際の注意ポイント
2025年のマイナーチェンジでSグレードは廃止されているため、購入する際は在庫や中古車が中心になります。
中古市場では状態や装備内容に差があるため、以下のポイントをチェックすると安心です。
チェック項目 | 確認ポイント |
---|---|
年式 | 2020〜2025年式が中心。低走行車は早い者勝ち。 |
装備有無 | ディスプレイオーディオやバックモニターの搭載を確認。 |
カスタム履歴 | 社外パーツの取付有無を確認し、純正状態を希望する場合は注意。 |
信頼できる販売店で整備記録付きの個体を選べば、長く安心して乗ることができます。
中古でのコスパの良さもSグレードの大きな魅力です。
まとめ|ハリアー Sグレードは「コスパ+自由度」が魅力の最適解
ここまで見てきた通り、Sグレードはハリアーの中でも特にコストパフォーマンスに優れたモデルです。
基本性能はGグレードと同一で、必要十分な安全装備も搭載されています。
装備面の差は後付けやカスタムで十分に補えるため、価格差48万円を考えればSグレードの価値は非常に高いといえます。
Sグレードの価値を最大化する乗り方
Sグレードは、「自分でカスタマイズして完成させる楽しみ」を持てる車です。
ホイール・ナビ・シートカバーなどを少しずつアップグレードしていくことで、愛着のある1台に仕上げられます。
買って終わりではなく、育てるクルマとして楽しめるのもこのグレードの魅力です。
後悔しないハリアー選びのコツ
最後に、後悔しないためのハリアー選びのポイントをまとめます。
- 走りと安全性を重視するなら「Sグレード」
- 快適装備や高級感を重視するなら「Gグレード」
- 中古・在庫車を探す際は「装備内容」と「状態」を要チェック
どちらを選んでもハリアーらしい上質さは健在です。
コスパ・走り・カスタム自由度の三拍子がそろったSグレードこそ、バランスの取れた最適解といえるでしょう。